老後・セカンドライフ

老後資金にも節税にも利用できる個人型DCとは?知らないと損をするさまざまなメリット!

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受給額の引き下げや受給開始年齢の引き上げなど、公的年金にさまざまな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

そんななか、今ひそかに注目を集めているのが確定拠出年金です。

確定拠出年金は、老後資金を蓄えておくだけではなく、優遇税制を受けられるという点でも大きなメリットがあります。
特に、2017年からはサラリーマンにも幅広く利用できるようになるので、ぜひ知っておいてほしい制度のひとつです。

自由な運用を行えるのが大きな特徴

年金には、公的年金のように決まった給付額を受け取ることができる「確定給付年金」と、一定の掛金で給付額が変動する「確定拠出年金」の2種類があります。

確定拠出年金のうち、個人が利用するものを個人型DC(Defined Contribution Plan)といいます。

金融機関の提供する投資信託などから、運用先を自由に選ぶことができるので、ハイリターンを狙って株式に投資したり、ローリスクで債権で運用することも可能です。
さらに、リスクをいっさい無くしたいという人なら、預貯金で運用することもできます。

このように、将来どれだけの給付金がもらえるかが、運用成績によって大きく変わってくるのが最大の特徴です。

一方、公的年金のように賦課方式ではないので、ほかの加入者の状況で全体に影響が出ることはありません。そのことが、公的年金に不安のある現在では、かえって安心できるポイントといえるでしょう。

2017年からはより多くの人が利用できるようになる

個人型DCの加入条件は、20歳以上60歳未満の個人事業主とその配偶者、あるいは厚生年金基金や確定給付企業年金に加入していないサラリーマン、となっています。

掛金は、個人事業主の場合は、国民年金の付加保険料と合わせて月額6万8,000円まで、サラリーマンの場合は月額2万3,000円までとなっています。

掛金は、5,000円以上から1,000円単位で、毎年度に1回ずつ変更することができます。

このように、利用者がかなりされている個人型DCですが、改正により、2017年1月1日からはより幅広い方も利用できるようになります。

改正後は、国民年金第1号被保険者は年額81.6万円まで、企業年金がないサラリーマンは27.6万円まで。企業型DCだけある会社のサラリーマンは24.0万円まで、企業型DCに加入してそれ以外にも企業年金がある、あるいは企業型DCがなく企業年金だけに加入しているサラリーマン、公務員の場合は14.4万円まで。
厚生年金加入者に扶養されている配偶者は27.6万円まで、と変更されます。

掛金の限度額も、月単位から年単位になったので、より柔軟に支払いができるようになります。

受給は、10年の加入期間を満たしていれば、60歳から受け取ることができます。10年未満の場合は段階的に引き上げられていきますが、遅くても70歳からは確実に受け取ることができます。また、給付方法も、一括か5~20年の有期年金のいずれかを選ぶことができます。

老齢給付金以外にも、障害給付金や死亡一時金、さらに1ヶ月以上3年以下の加入期間で脱退せざるをえなくなったときには、脱退一時金として受給できるケースもあります。

掛金から給付までさまざまな税制上のメリットがある

それでは、個人型DCに加入することでどのような優遇税制を受けることができるのでしょうか。

まず、掛金はすべて非課税となるので、その分だけ所得税や住民税を減らすことができます。限度額は国民年金基金と合わせて、月額6万8,000円、年額81万6,000円までとなっています。

また、通常であれば金融商品の利益には源泉分離課税が所得税と住民税で合計20.315%かかるのですが、個人型DCで出た利益はすべて運用に回されるので、その間は課税されることがありません。

給付についても、老齢給付金を年金で受け取る場合には公的年金等控除、一時金で受け取る場合には退職所得控除を利用することができます。

障害給付金の場合は非課税、脱退一時金の場合も一時所得として最大50万円の特別控除を受けられますが、死亡一時金だけは相続税の対象となるので気をつけてください。

メリットの大きい個人型DCは利用しないと損

このように、さまざまなメリットがある個人型DCですが、加入者数は2016年2月29日現在でまだ24万人程度しかいません。

これは、その存在自体がまだあまり知られていないことが大きな理由です。

しかし、実際には同じように節税対策となる個人年金保険やNISAとくらべても、個人型DCのメリットはより大きいといえます。

特に、年収が多い人ほどより有利なシステムとなっているので、老後の資産運用を考えている方はぜひ検討してみてください。



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