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貸物件を借りてあげるのにお礼が必要ってどういうこと?

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関東に残る悪しき風習が礼金だ!

賃貸物件の入居にかかる初期費用で敷金のほかに礼金というものがあります。
東京の人は賃貸物件の情報を見たときに「敷金2・礼金2」などと見たことがあるかと思います。
もしくは「敷2礼2」などですね。
これは関西ではあまり見かけないもので、関東で残っている風習です。
読み方としては「敷金2ヶ月分・礼金2ヶ月分」
合計で家賃の4ヶ月分も取られるということになります。

礼金は物件のオーナーに支払われる、お礼のお金であって、退去時に返還される敷金とは違い、戻ってくることはありません。

確かに、多くの人がこれに疑問を持っているのですが、実際問題、現状はこの礼金を払わないと入居することができないのです。

では、この礼金は一体どのようにして生まれたのでしょうか。一説では、第二次世界大戦が関係していたとされます。

というのは、東京は度重なる空襲で戦後は焼け野原になっていました。そこで住むところがない人が大家に「貸してくれてありがとう」の意味を込めて金銭を包んだのが始まりであるとされるのです。

ですので、東京を中心に広がったものというわけです。
礼金の相場は家賃の1~2ヶ月分です。このお金は絶対に戻ってきません。例え入居期間が短くても、です。なので、残念ながら捨てたと思って払うしかないようですね。

礼金がなくなる風潮にはなっている

そもそも戦後の習慣が今も残っているのはなぜでしょう。
それは礼金のすべてがオーナーのものになることもありますが、多くはオーナーと管理会社の契約になっているからのようです。例えば2ヶ月分をもらった場合、1ヶ月分を管理会社に支払うのです。
オーナーが仲介してくれたお礼に払っているというワケです。

しかし、昨今の管理会社は賃借人からも仲介手数料を取っています。これも大体1ヶ月分ですね。仲介手数料は賃貸の契約成立時に支払うもので、あくまで成功報酬です。
契約が成立しなかったら支払う必要はないのですが、入居の際には入居者が払うのが一般的です。

これを「両手」と業界では言うようです。

礼金の一部から手数料をもらい、入居者からも別に手数料をもらうわけですから、両方、つまり両手からお金を取るわけです。

近年は物件が増えてだぶつきが出始めていて借り手の方が強くなってきているので、今後は礼金は減少していくでしょう。現に、礼金1ヶ月にするオーナーも非常に多いです。

最近では借りる際に礼金の交渉もできるようになっているようです。また、法的にもアウトなのではないかという議論もあります。

実際に公営住宅などや、住宅金融公庫の融資を受けて建てられた物件が礼金を取ることは法律で禁じられています。

ですので、今後は確実に礼金はなくなっていくかと思います。
ただ、礼金の仕組みがなかった関西方面などでは関東の敷金に相当する保証金の中から仲介手数料が支払われているようです。
つまり、形は変わっていますが、礼金と同じようにオーナーは自分の懐を痛めることなく仲介手数料を管理会社に払っているのは同じというわけです。

法的にだけでなく、オーナーの意識も変わっていかないと礼金はなくならないのかもしれません。
いずれにせよ、物件供給過多の昨今ではそんな損をするような風習を入居者たちが許しませんので、徐々に減っていくのは間違いないでしょう。



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