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格安外壁塗装業者のカラクリ 知らないと恐い…こんな理由で安いだけだった

   

ときどき他社とは比べ物にならないほどの安い価格で外壁塗装を行なうという会社があります

100万円から200万円ほどすると言われる外壁塗装を50万円以下で請け負うというのです。いつもは100万円以上の価格で塗装をしている会社も、キャンペーンだからと言って59万8000円のセット価格などを打ち出しているときもあります。

安いに越したことはありませんが、若干の不安を感じる人もいるでしょう。どうして通常より極端に安い価格を打ち出すのでしょうか?塗装業界の内情を見ていくとその理由が分かってきます。

競争の激しい塗装業界

塗装という世界は、専門職の中でも特殊な専門職です。なぜなら塗装屋は塗装だけしかないからです。他の専門職は違います。例えば電気屋は電気配線もすれば家電の修理もします。消防設備の仕事もありますし、パソコン関連の仕事もあるでしょう。

いろいろな仕事を受けられるだけではありません。街灯などを設置するときは左官屋にもなりますし、改装工事の配線をするときは大工にもなります。経験と共に自然といろんな分野の仕事を覚えていくので、仕事口に幅が利くのです。

ところが塗装という世界はひたすら塗装のみを極めます。つまり建設業界の他の分野よりも競争が激しく、仕事が途切れると生きていけません。ですから価格を下げたり、魅力的なセット販売を打ち出さないと、毎月の収入を確保できないのです。
よって本来はお金がかかるはずなのに格安価格を打ち出すのです。

本当は安くはできない

実はまっとうな塗装工事をするのであれば、値下げはできません。安全で長持ちする塗料はそれなりの価格がします。30~50代の腕のいい職人には月額30万は支払わなくてはいけません。しかも正当な工程、足場組み→ケレン処理(塗装面の清掃と下処理)→下塗り→本塗り1回目→本塗り2回目→足場の片付けを行なうと通常2週間ほど掛かるでしょう。

足場の費用、3回分の塗料料金、2週間分の職人の人件費を考えると、100万円は普通に掛かるものなのです。それなのに50万円くらいの格安価格で工事を行なうと言い出すのであれば、何らかの裏事情があると思ったほうが良いでしょう。本来100万円掛かると外壁塗装を50万円で請け負ったのであれば、まっとうな工事などできないからです。

安いということは理由あり

塗装業界の人なら分かることですが、格安価格を打ち出せるのには、からくりがあります。塗装は見かけのできばえは重要ですが、もっと重要なのは耐久性です。一度塗装すればあと何年塗装しないでも良いかも重要なのです。実を言うと下塗りもせずに、本塗りを一度だけするだけでも体裁を整えることはできます。

工程は短くて済むので人件費は3分の1で済みますし、塗料費用も3分の1で済むことでしょう。3度塗りしないなら塗装膜が十分ではなく、長持ちしません。正当な工程を踏めば10年から15年はきれいな状態を保てるものを、工程を手抜きすれば、2年もすればすぐにボロが出るでしょう。使用する塗料を節約するときもあります。

日本ペイント等の効果優良で健康被害もない塗料は16Lタンクで2万弱するものです。しかし世の中には塗装できるけど質の悪い塗料というのが存在します。とくに安い中国産の塗料は悪名高いようです。

恐い中国産塗料

中国では塗装をしたら、その家には3ヶ月は住まないのが常識です。なぜですか?塗料の中に有害物質が含まれているので、それが抜け切るまでに3ヶ月掛かるからです。中国でも日本ペイント等の優良塗料は販売されていますが、利益優先の塗装業者は安い塗料しか利用しません。

こうした質の悪い塗料は裏では日本でも流通しています。中国産の家具を家で利用すると過敏症が出るのを聞いたことがあるかもしれません。やすい塗料でも体裁は整えることができますが、身体への影響は甚大です。安い工事料金にはこんな背景もあることを踏まえておきましょう。

セット販売のカラクリ

外壁工事一式すべて込みこみで59万8000円などというキャンペーンをうっている塗装業者もあります。30万円で打ち出しているところさえあるほどです。
これはどういうカラクリでそんなに安くできるのでしょうか?

これは初めから使うペンキの量、かける人数を決めてしまう方法です。
例えば一般的な塗料16kg缶1つで60平米の壁を2度塗りできます。塗装職人1人を1日雇うのに1万5000円~2万必要です。「ペンキは○缶まで。工期は最大○日まで。人件費は○万円まで」と上限を決めてしまうので、キャンペーン価格でも儲けを確保できるのです。

ではもし、この上限よりも大きな面積を塗らなくてはいけなかったり、さらに人数や日数が掛かるとどうなりますか?もちろん通常の塗装よりも規模が大きいとして、余分の料金を請求されることになります。

長い目で見ると格安価格は安くない

通常よりいも安い価格で塗装を請け負ってくれる業者があるのは、手抜きを前提としていたり、使っている塗料などに問題があるゆえに安くできるものです。

見た目はあまり変わりませんが、格安価格で塗装した壁は長くは持ちません。結局数年もせずにまた塗装が必要な状況になってしまうのです。適正価格で行なうと100万はする塗装工事ではありますが、適切な塗料で適切な工程を踏んで塗装すれば10年から15年は美しい状態を保つことでしょう。結局は正規価格が最も割がよいのです。

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