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こんな場合は天井吹き抜けにはできない!見落としがちな理由

   

吹き抜けのあるお家に憧れて、マイホームの中に開放感あるれる吹き抜けをつけたいなと思う人は少なくないでしょう。ですが、吹き抜けというのは簡単なように見えても、いろいろな制約があってできない場合もあるのです。どんなケースでは吹き抜けをつくるのをあきらめざるを得ないのでしょうか?絶対というわけではありませんが、吹き抜けにリノベーションができない4つのケースというのが存在します。一つ一つ見ていきましょう。

構造上できない

家にはいろいろなタイプがあります。木造軸組工法と言われる一般的な木造住宅、耐震性の高い2×4(ツーバイフォー)と言われる木材で作った木造住宅、RC造りとも言われる鉄筋コンクリート住宅、さらに軽量鉄骨で骨組みを造る方法といろいろです。

この中で最も吹き抜けを造りやすいのは一般的な木造住宅でしょう。日本住宅の約7割はこの木造軸組工法を採用しており、お互いの骨組みを創意工夫して支えあいながらいろいろな空間造りが楽しめます。一度建ててしまったお家でも、木造組み軸工法のお家なら、構造上吹き抜けが作れないということはありません。

ただし2×4構造の木造住宅の場合は2×4の木材が等間隔に均一に並んで初めて強さを発揮するものです。一部を大きく切り取ってしまい吹き抜けとするなら、構造上耐震性能はかなり落ちてしまいます。2×4住宅の場合は安易に吹き抜けを作るのではなく、構造に詳しい業者に依頼する必要があるでしょう。

鉄筋コンクリート住宅の場合は100%吹き抜けは作れません。多くはありませんが、軽量鉄骨住宅の場合は天井吹き抜けそのものを作ることは可能です。木材の場合は吹き抜けにして、家の骨組みそのものが見えてしまってもそれなりに味があるのですが、軽量鉄骨はむき出しになって見えてしまうと、美しくありません。どうしても無機質な感じになってしまうので。軽量鉄骨住宅にも吹き抜けはあまり向かないでしょう。

設計上できない

家というのは木材や鉄筋の骨組みと壁や天井だけでできているわけではありません。水道管やガス管、電気の配線など普段は目に触れることのないものが天井裏や床下に張り巡らされています。これらの配管配線類がどのようになされているかは家の設計図面を見れば分かるでしょう。もし吹き抜けを設けたいと思っているところに、大きな水道配管やガス配管があるのであれば、吹き抜けはあきらめざるをえません。

1階平屋建ての天井部分を取り除いて上部に空間を作るだけの吹き抜けの場合は、配管部分が露出するのはありです。ただし配管類がそれなりに美しく見えるように、配管類に部屋と同化するペンキを塗るとか、照明を駆使して配管類の存在が目立たなくなる工夫が必要です。

続いて吹き抜けを造りたい部分に電気配線がある場合です。数本の電気配線があるだけなら、吹き抜け部分は空間となるように、電気配線の長さやルートを調整することは可能です。ですが、吹き抜けを造りたい部分がちょうど電気の分電盤の近くである場合には全ての電気配線がその空間に集まっているので、吹き抜けを設けるのはあきらめることとなります。

ここまでが通常に考えられる吹き抜けが作れないケースです。しかし意外と見落としがちな下記のケースで吹き抜けが作れないことがあります。

金銭的にできない

見落としがちな要素は経済的な事情です。多くの人が感じている以上に吹き抜け工事にはお金がかかります。1階と2階部分の吹き抜け工事の場合は、少なくても200万円。落下防止の手すりを取り付けたり、新しい照明を取り付けたり、光が入るように窓を設置した入りするならば、さらに100万単位で費用はかさんでいくでしょう。

天井部の木材を切り取るだけで、何十万円で済むと思っていたのに、経済的な事情で断念ということもあるでしょう。吹き抜け工事に掛かる費用は各家のどこにつけるかによって大きく変化します。工事を決定する前にまずはしっかりと見積もりを出してもらいましょう。

吹き抜け工事後の光熱費のことも計算入れておく必要があります。予想がつくことと思いますが、リビングなどを吹きぬけとすると、なかなかリビングが暖まらず、なかなか涼しくなりません。とんでもない光熱費がかさむことになるのです。吹き抜けリノベーションそのものは可能でも、必要な経費を家族としっかり話し合った上で、吹き抜け工事を依頼をあきらめることにするケースはよくあるのです。

熱伝達上できない

最後に考えるのは吹き抜けを取り付けた後の影響です。家の中に大きな吹き抜けがあると、家の中の熱は上部にたまります。すると2つの問題が生じます。夏場2階は常に暑いのです。冷房をつけても冷えるのは1階部分で、吹き抜けの2階部分はなかなか冷えません。

その逆で冬場は暖房をつけてもつけても1階部分は寒いでしょう。経済的な部分でも触れましたが、相当な光熱費を覚悟しないと、吹き抜けのあるリビングはいつも寒い状態なのです。これでは冬場楽しくないでしょう。ですから吹き抜け工事後の熱伝達という問題を考えると、憧れではあっても吹き抜けをあきらめることになるかもしれません。

総合判断は?

上記のように構造上、設計上、金銭上、熱伝達上の要素を考えて総合的に吹き抜けを造るかどうか判断することとなります。確かに見栄えはよく開放感もあるのですが、家の中の吹き抜けは一長一短です。家族とよくよく話し合ってから、天井吹き抜け工事の決定を行なうことにいたしましょう。

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