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マンションコンシェルジュとは?バイト求人と仕事内容、管理人との違い

   

求人情報を見てみると、正社員・アルバイトともに「マンションコンシェルジュの募集」というのがしばしば掲載されています。

マンションコンシェルジュというと、いわゆる昔からある管理人の仕事のことと思っている人も多いでしょう。

従来のマンションの管理人とマンションコンシェルジュの違いがあるのか実際に仕事をするために特別なスキルが必要なのかなど、詳しい仕事内容について紹介します。

コンシェルジュとは

マンションコンシェルジュの「コンシェルジュ」とは、もともとフランス語です。フランス語の辞書で調べてみると、「門衛・ホテルやアパートの管理人」と書かれているはずです。ホテルでもコンシェルジュという職種があります。

ホテルのコンシェルジュの場合、「総合世話係」という意味合いがあります。多くの宿泊施設で、宿泊客の要望に対して決して「ノー」といわないことをモットーにしています。マンションコンシェルジュも、このホテルのコンシェルジュに近い仕事内容といわれています。

仕事内容

マンションコンシェルジュは、マンションの住人のお世話をする仕事のことです。

このため、具体的な仕事内容を見てみると多岐にわたります。住人からいろいろな要望・お願いが来るのでそれらに対していかに柔軟に対応できるかがポイントになるでしょう。

1. 入居者の方への挨拶

ホテルに宿泊したことのある方ならお分かりでしょうが、フロントの人が外出するときに「行ってらっしゃいませ」、戻ってくると「お帰りなさいませ」といった挨拶をされます。

マンションコンシェルジュも、住人に対してこのような挨拶をします。普通朝は「おはようございます」・夜は「お帰りなさい」と住人に対して声がけします。

挨拶には大きな意味があります。24時間常にマンションに人がいることによって、セキュリティが高まります。声掛けされることで人のいることをより強く実感し、安心感が出てくるわけです。

2. 共用施設の利用申込

マンションコンシェルジュを設置しているマンションを見てみると、いわゆる高級マンションであることが多いです。

高級マンションの売りの一つに、共有施設の充実があります。フィットネスジムやキッズルームを用意している建物も少なくありません。

ほかにも高級マンションの中にはタワーマンションも多いです。そこで低層階の住人でも景色を楽しむために、高層階にラウンジを用意しているところも見られます。

このような共有施設を住人は自由に利用できます。ただし事前に予約をしなければならないところも多いです。

この場合、マンションコンシェルジュが予約の受付を担当します。予約状況の確認から、空きのある場合にはその手配を行います。

3. 宅急便の受付

宅急便を送ろうと思った場合、通常は宅配業者のセンターもしくはコンビニなどの代理店に荷物を持ち込んで手続きをします。

しかし例えば重たい荷物を発送する場合、お店まで持ち込むのも一苦労でしょう。

マンションコンシェルジュの中には、宅急便の発送受付を実施しているところも見られます。建物内で発送手続きを完了できますし、24時間コンシェルジュがいるところも多いので早朝や深夜でも手続き対応してくれます。

4. 来訪者の受付・案内

自宅に友人など来訪者のあった場合、エントランスで対応するのもマンションコンシェルジュの仕事です。

エントランスで対応することで、不審者を入れないようにするセキュリティ対策として有効です。
また来訪者のあった場合、あいにく住人が不在でもその旨をコンシェルジュが伝えてくれます。

マンションコンシェルジュの中には、英語の話せるスタッフを配置している物件も見られます。外国人の来訪者があった場合でも英語で対応してくれるのが魅力です。

5. メッセージ預かり

自分が不在の時に来訪者があったとします。この時この来訪者があなたに何かメッセージを残しておきたいということもあるでしょう。

「こういう用事で来ました」「あいにくおられなかったので今度はいついつに来ます」といったものです。

マンションコンシェルジュはこのようなメッセージを預かる業務も担当します。そして対象の住人が自宅に戻ってきた際に、「こういうメッセージをお預かりしています」と伝えます。

6. クリーニングの取次

スーツなどをはじめとして、クリーニングサービスを利用している人もいるでしょう。お店にクリーニングしてほしい衣服を預け、その後きれいになった洗濯物を受け取りに行きます。

しかし中には仕事などの関係で、なかなか店舗に行けないという方もいるかもしれません。

マンションコンシェルジュは、クリーニングの取次ぎを担当する場合もあります。住人から洗濯物を受け取って、クリーニング店に配送します。そしてきれいになった衣服を受け取っておいて、住人が戻ってきたときに引き渡します。

7. 荷物一時預かり

宅急便を利用した場合、配送された際に不在だと再配達をお願いしなければなりません。一人暮らしや夫婦共働きの場合、平日日中は不在のことが多いでしょう。

マンションコンシェルジュは宅急便など荷物が不在時届いた際に一時預かりを行います。

最近では通販サイトでショッピングする方も増えています。このため、宅急便の取扱量が年々増えています。

不在時一時預かりをしてくれると住人にとってありがたいです。また宅配業者としても再配達の手間を省けるメリットがあります。

8. 各種手配

マンションコンシェルジュはホテルのフロントのように、住人のおもてなしをするのが任務です。このため、基本住人から要望が出た場合にはそれに対応する必要があります。そこで各種手配を依頼された場合には、その代行を担当します。

手配の内容は多岐にわたります。
ざっと見ても、

  • タクシー
  • ハイヤー
  • レンタカー
  • ハウスクリーニング
  • ベビーシッター
  • リフォーム業者
  • デリバリーサービスなどの手配・紹介

を行う可能性があります。

さらにマンションによっては、周辺のレストランの予約を代行するサービスを行っている物件も見られます。

コンシェルジュとして働くには

マンションコンシェルジュの仕事に興味を持っている人の中には、「どんな条件で仕事をするの?」と気になっている方もいるでしょう。

そこでどのような雇用形態で仕事をするのかどのような人が向いているのかなどについて詳しくみていきます。

雇用形態

マンションコンシェルジュの求人はいろいろと出ています。その雇用形態を見てみると、正社員でも非正規雇用でも両方見受けられます。

非正規雇用の場合、コンシェルジュサービスを取り扱っている派遣会社に採用され、そこから派遣先に送られる仕組みです。

正社員として募集している案件もありますが、採用条件も厳しくなります。マンションコンシェルジュの実務経験のある人、もしくは秘書のキャリアを持っている人が対象の募集が多いです。

一方派遣会社やアルバイトの場合、未経験者でも応募できる案件も見られます。

コンシェルジュはどのような人が就く?

マンションコンシェルジュになるにあたって、特別資格は必要ありません。正社員の場合、マンションコンシェルジュや秘書の経験者であることが多いです。

しかし派遣社員やアルバイトの場合、未経験者が担当しているケースも少なくありません。

男女別にみると、女性の方が多いです。比較的若い人が担当していて、だいたい30代くらいまでの方が中心です。マンションの顔になる方なので美しく、コミュニケーションなど感じのいい立ち振る舞いのできる人が好まれます。

待遇など

マンションコンシェルジュは他の職種と比較すると、給料はいい案件が多いです。

マンションの規模・募集する地域によって異なりますが、だいたい月収は30~40万円程度が相場です。年収でみると400~600万円程度になるでしょう。

マンションコンシェルジュやホテルマン、秘書などの経験を持っていると年収も高めに設定されがちです。

アルバイトや派遣社員の場合、時給1000円を超える案件が多いです。ほかのアルバイトや派遣と比較すると給料がいいので、応募する人も少なくありません。

ただし常に常駐していなければなりません。複数のスタッフでローテーションを回すのですが、土日や祝日でも出勤を求められる可能性があるので注意しましょう。

コンシェルジュの仕事の魅力・やりがい

マンションコンシェルジュは住人の様々な要望や問い合わせに対応しなければなりません。ですからほかの仕事とは異なる性格があります。

ではマンションコンシェルジュの仕事にはどのような魅力があるのか、仕事を続けるにあたって大変なところはどこかについてみていきます。

1. 魅力と面白さとは

マンションコンシェルジュは簡単に言うと「何でも屋」の側面があります。上で紹介したように

  • 荷物を預かる
  • 各種サービスの手配を代行する
  • 来訪者の対応

など多種多様です。誰かのために何かしたいと思っている人にとってはやりがいのある仕事といえます。

何かをすれば、住人などから直接「ありがとう」といわれる機会も多いです。感謝された時に達成感や充実感を得られるところに魅力を感じている人も少なくありません。

人を相手にした仕事なので、接客技術全般をマスターできます。ほかの接客業に転職した場合でも、基本的なスキルが身についているのですぐに仕事に慣れるはずです。

2. 逆に大変なところは

ありとあらゆる要望に応えるのはやりがいである一方、大変でもあります。様々な要望に応えないといけないので、マニュアル通りに決まった作業ができません。

時には同時に複数の仕事をこなさないといけないので、どれから手を付ければ早く対応できるかを考える必要があります。

またマンションコンシェルジュは住人の要望には応える必要があります。住人の中には、無理難題を吹っかけてくるケースもあるでしょう。

「どんなことを求められるのだろう」と常に身構える必要があり、人によってはストレスに感じるかもしれません。

どういうマンションにコンシェルジュっているの?

マンションコンシェルジュを募集しているマンションは、いわゆる高級マンションが中心です。

共有部分にハイグレードな設備を充実していて、ラグジュアリーな生活が送れます。この手の高級マンションは、東京や大阪などの大都市圏に建設される傾向が見られます。

湾岸エリアを中心に建設されることの多いタワーマンションでも、マンションコンシェルジュを常駐させている案件が多いです。高層階を中心として、都会の景観を楽しめます。

さらにサービスアパートメントといって、短期居住者を対象にした物件でもマンションコンシェルジュをつけているケースも少なくありません。このような物件は外国人居住者も多く、英語など外国語の話せる人を雇っている物件も見られます。

管理人との違い

マンションコンシェルジュについていわゆる管理人と似たような仕事と思っている人もいるでしょう。確かにかぶる業務もありますが、少し性格は異なります。

管理人の仕事はいわゆる裏方の業務が中心です。具体的にはマンションの各種設備の点検、共有部分の掃除、不審者の侵入など異変がないかの定期的な巡回が中心です。
維持管理業務が中心です。

一方マンションコンシェルジュの場合、住民や来訪者への対応が中心となります。

ホテルのフロントのように対面で応対する業務が中心となりますので、接客業に近い性格を持ちます。住人や来訪者を不快にさせないような身だしなみ・コミュニケーションスキルが求められます。

マンションオーナー目線でコンシェルジュのメリット・デメリットを解説

マンションコンシェルジュは住人の要望に多岐にわたって応えるので、利便性が高いです。

そこでマンションオーナーの中には、自分の物件にもマンションコンシェルジュの導入を検討している方もいるでしょう。

経営の視点から見ると、マンションコンシェルジュにはメリットとデメリットの両面があります。両方を理解した上で採用するかどうか考えましょう。

コンシェルジュのメリット

マンションコンシェルジュを雇うメリットとして大きいのは、売りになるポイントが増える点でしょう。

セールスポイントができることで、入居者を増やせる可能性がアップします。

1. 入居者の利便性向上

マンションコンシェルジュを導入するメリットとして大きいのは、住民の利便性が向上する点でしょう。

マンションコンシェルジュはあらゆる要望に基本応えますので、自分で行う手間が省けます。

クリーニングの持ち込み、洗濯物の受け取りの代行をお願いできますし、不在時の宅配便の預かりも行ってくれます。

一人暮らしだと仕事の関係もあって、これらのサービスを自分で手配するのは大変という方もいるでしょう。マンションコンシェルジュが代行してくれれば、この負担を劇的に軽減できます。

そのほかにもベビーシッターの手配などを代行しているところも見られます。夫婦共働きで子供をどこかに預けたい、しかし周辺の保育園は難しいといった場合でも安心です。

このように全般的な生活のサポートをしてもらえるのは、住人にとって魅力的です。

2. 資産価値が上がる

マンションコンシェルジュをつけている物件は決して多くありません。このため、周辺の物件との差別化を図れるのも導入メリットの一つでしょう。

マンションコンシェルジュはホテルのフロントに近いです。フロントのいるマンションとなれば、物件そのもののイメージアップが見込まれます。

ワンランク上の高級マンションというイメージが強まります。マンションの価値が上がることで、そこで暮らしたいという人も増えるでしょうし、訪問客も魅力的なマンションと感じるはずです。

3. 防犯面で安心

マンションコンシェルジュは通常エントランスに待機しています。エントランスに人が常にいる環境は、防犯面でもメリットが期待できます。

空き巣や強盗などを犯す犯罪者にとって、人の目があることは大きなプレッシャーになります。来訪者があった場合、マンションコンシェルジュがまず対応しますので不審者を部屋に通さずに済むメリットもあります。

コンシェルジュのデメリット

上で紹介したようにマンションコンシェルジュを雇うことで、マンションの価値を高める効果が期待できます。

しかし新たにスタッフを採用することで、出費がかさみます。このコストをどのようにマネジメントするかをオーナーであれば、事前に検討する必要があります。

1. 管理費がかさむ

マンションコンシェルジュを雇うことの最大の懸念として、コストが大きくなる点は無視できません。マンションコンシェルジュを採用すれば、おのずと人件費が高くなります。

しかも24時間常駐させるということになれば、ローテーションを組んで回さざるを得なくなります。そうすれば複数のスタッフを採用することになり、どうしても人件費もその分かさみます。

正社員よりもアルバイトであれば、人件費を圧縮できます。しかし都内のマンションを見ると、どこでも時給1000円以上で募集しています。この人件費は、管理費に上乗せすることで賄うのが一般的です。このため、周辺のマンションと比較すると管理費が高額になります。

賃貸・分譲関係なく、その物件で暮らしている間は毎月この管理費を住民は負担しなければなりません。

マンションコンシェルジュを充実させようとしてコストが大きくなると、その分管理費が値上がりします。

すると「確かにマンションコンシェルジュがいると便利だけれどもこの管理費では…」と感じる人も増えるでしょう。結果的にコストに見合うような収益をあげられなくなり、マンション経営が厳しくなるリスクも考えられます。

2. 周辺環境によっては不要

マンションコンシェルジュがいれば、いろいろな手間を省けるメリットがあります。しかし地域によってはそのありがたみがあまりないところもあります。

例えばマンションの周辺に生活するのに必要な施設がほとんど用意されている場合です。もしすぐ近くにコンビニや郵便局があれば、マンションコンシェルジュに宅配便などの代行サービスを頼む必要をあまり感じないでしょう。

マンションコンシェルジュの必要性があまりなければ、わざわざ高い管理費を支払うくらいなら、管理費の安いサービスのないマンションのほうがいいと思う人も出てくるでしょう。

周辺環境を見て、コンシェルジュサービスが本当に必要か、慎重に検討する必要があります。

3. 防犯面で不安

人件費の観点からマンションコンシェルジュはアルバイトで採用しているマンションも少なくありません。アルバイトの場合、未経験者の採用も視野に入れないといけません。

メリットの部分で紹介したように本来マンションコンシェルジュのいることで、防犯対策ができます。

ところが教育の行き届いていないマンションコンシェルジュを採用すると、かえってコンシェルジュそのものが防犯面のリスクになりうる可能性もあります。

歌手の福山雅治の自宅にマンションコンシェルジュが侵入しようとした事件をワイドショーで目にした方も多いでしょう。このように邪な気持ちを持ったマンションコンシェルジュがその立場を利用して、悪事を働く可能性もゼロではないです。

きちんと教育を受けて、信頼できる人物にお願いするなど、慎重な対応が求められます。一度問題が発覚すると大きな風評被害になり、入居者がどんどん逃げるリスクもあるわけです。

まとめ

マンションコンシェルジュは住民の要望に基本応えるので、入居者にとってはより快適に生活できます。タワーマンションなどの高級マンションを中心として、コンシェルジュサービスを提供している物件も増えています。

ただしマンションコンシェルジュのいる物件は、周辺相場と比較して管理費が割高の傾向が見られます。

管理費はその部屋で暮らしている間ずっと支払わなければならないコストなので、コスパを見極める必要があります。

ありとあらゆる要望が出てくるので、マニュアル通りにはいかず柔軟な対応力が求められます。しかしだからこそ究極の接客業ともいえます。

接客業を極めたいと思っている人は、未経験者でも応募できる案件もありますので、まずは求人情報をチェックしてみませんか?

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